ギリギリの日常ブログ

2019年よりブログ開始。日常の様々な情報をインプットし、ブログの場をお借りしてアウトプットしていきたいと思います。元サラリーマン、資格を取って医療職に転職したサラリーマン医療職です!ブログについて日々試行錯誤中。

臨床工学技士ってなにやってるの?臨床工学技士の業務を紹介します。

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臨床工学技士と聞いたら何をイメージしますか?

 

放射線技師と聞いたらレントゲン。

 

理学療法士と聞いたらリハビリ。

 

臨床検査技師と聞いたら血液検査。

 

臨床工学技士は?

 

イメージできませんね。

 

よく言われるのは透析屋さん。

 

今でも臨床工学技士の6~7割は透析業務に従事していると言われています。

 

そんな状態では透析屋さんと言われても仕方ないわけですが、臨床工学技士は透析屋さんではありません。

 

では、実際のところ臨床工学技士は何をしているのでしょうか?

 

今回は簡単ですが「臨床工学技士の業務内容」を紹介していきたいと思います。

 

※注意

 施設によって臨床工学技士の業務内容は異なります。

 

 

そもそも臨床工学技士とは? 

臨床工学技士は臨床工学技士法という法律で「医師の指示の下に生命維持管理装置の操作、および保守点検を行うことを業とする者」とされています。

 

生命維持管理装置は簡単にまとめると、

 

・呼吸のサポートをしてくれる人工呼吸器

・循環(心臓)の代わりをしてくれる人工心肺装置

代謝(腎臓)の変わりをしてくれる人工透析

 

昔はこれら3つの機械操作と保守点検を主な業務としていました。

 

しかし、業務が拡大し今ではさまざまな業務を行う様になりました。

 

 

血液を綺麗にします!人工透析業務

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腎不全の患者さんに行うのが人工透析治療です。

 

臨床工学技士が行うのは、

 

・透析に使用する機械の点検及びメンテナンス

・穿刺及び穿刺介助

・患者ケア(施設による)

 

などが挙げられます。

 

臨床工学技士が透析治療に介入する度合いは施設によって異なり、技士が看護師と同様の業務を行う施設もあります。

 

それなのに看護師より給料が安かったりするので悲しいですね。

 

透析は週3回行わなければいけません。

 

透析患者に大型連休なんて関係なし。

 

年末も31日まで透析し、2日から透析開始です。

 

透析業務に従事している臨床工学技士は大型連休とは無縁です。

 

午前、午後、夜間と3クール行う透析施設もあるので、夜間透析をするような施設は12時近くまで仕事という所もあります。

 

その分、手当てがつくので給料はいいと言われています。

 

給料は病院で勤務するよりも、透析クリニックで勤務した方がが良いと言われています。

 

 

花形だけど大変。人工心肺業務

臨床工学技士の花形業務と言われている人工心肺業務。

 

心臓を止めて行う手術の場合、心臓を止めている間、心臓の変わりとして人工心肺装置を使用します。

 

この装置を操作するのが臨床工学技士。

 

非常に責任重大な業務です。

 

執刀医、麻酔科医と連携を取りながら手術に臨みます。

 

人工心肺装置は主に心臓手術で使用します。

 

心臓手術は基本大病院でしか行いません。

 

よって、人工心肺業務に従事できる臨床工学技士は限られています。

 

選ばれた者だけが行える業務。

 

かっこいいですね!

 

かっこいいのですが、かなりハードな業務です。

 

準備から片付けまで一日作業。

 

緊急手術が入れば昼夜問わず呼び出され、気づいたら朝なんてことも当たり前のようにあります。

 

私が実習に行った病院では、夕方手術が終わり帰宅、2時間後緊急手術の為呼び出し。

 

そのまま朝6時まで手術という超ハードな業務をこなしていました。

 

手術後は廃人のようになっていました。

 

花形ですが、かっこつけだけでやらない方が身のためです。

  

しかし、責任が重い分やりがいは半端ないです。

 

強い意志と責任感のある人はぜひ挑戦してもらいたい業務です。

 

 

緊急時も何のその!心臓カテーテル治療

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心臓には3本の太い栄養血管があり、その血管が詰まることがあります。

 

その詰まりを解消するために行う治療が心臓カテーテル治療です。

 

PCIともいわれます。

 

因みに心臓カテーテル検査もあります。

 

心筋梗塞狭心症などが心臓カテーテル治療の適応症例です。

 

臨床工学技士は、

 

・心電図、血圧など体の情報を監視

・超音波を利用した画像装置の操作

・治療で使うデバイス(機材)の準備

 

といった業務を行います。

 

急性心筋梗塞の場合は一分一秒を争うので、心臓が止まりかけている状態から治療が始まる場合もあります。

 

場合によっては心臓が止まります。

 

そうなると心臓マッサージを臨床工学技士が行うこともあります。

 

人って心臓が止まると、みるみる青白くなっていきます。

 

そんな状態見たらもうプチパニックですよ。

 

心臓が止まりそうな症例はあまり経験したくないですが、この業務に携わる以上避けて通ることはできません。

 

場数を踏めば落ち着てい対応できるようになります。

 

何事も経験ですね。

 

昼夜問わず患者が搬送されてくるので、夜中に呼び出されることもしばしば。

 

忙しい病院では毎日のように呼び出されます。

 

 大変ですが、「急性期治療に携われる」というのがこの業務の魅力。

 

急性期治療はメンタルも鍛えられるので貴重な経験を積むことができます。

 

 

トラブルあればすぐに駆けつけます!手術室業務

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手術室に大量にある医療機器の管理を行います。

 

いきなり機械が動かなくなったといったトラブル対応もします。

 

「ギリギリ君!今日この機械動き悪いけどどうなってるの!」

 

「わかりません!(別にいつもと一緒じゃね?)」

 

「わからないじゃない!」

 

「すみません!すぐ調べます!(いつもと一緒だし。)」

 

そんなやり取りもしばしば。

 

施設によっては執刀医へメスなどの機材を渡す器械出し業務を、臨床工学技士が行います。

 

その他にも、手術に使う器材の滅菌業務や、手術に使う機器のセッティングなど、業務内容は多岐に渡ります。

 

 

胃カメラは辛い。内視鏡業務

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胃カメラ辛いですよね。

 

臨床工学技士は、

 

・カメラ(内視鏡)などの機器を管理

内視鏡の洗浄滅菌

内視鏡検査、治療の介助

 

などを内視鏡センターで行います。

 

内視鏡は機械なので当然臨床工学技士が管理するっしょ!

 

ということで、内視鏡検査や治療にもどんどん臨床工学技士が介入するようになってきています。

 

内視鏡業務は臨床工学技士が介入を始めて比較的新しい業務です。

 

これから、臨床工学技士が担当する業務がどんどん拡大していく可能性があります。

 

 

難易度高め?人工呼吸器管理業務

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使用している人工呼吸器が正常に作動しているのか、また変な設定になっていないかを確認します。

 

人工呼吸器についてどこまで介入するかは施設によって全然違います。

 

中にはDrへ設定の提案を行うようなところもあるようです。

 

あくまで臨床工学技士は医師の指示の下に生命維持管理装置を操作するので、最終判断はドクターなんですけどね。

 

呼吸器設定は、患者さんの病態、代謝などを顧慮して考えなければいけないため、かなり難しいです。

 

呼吸器の設定まで関与するとなると、かなりの知識量が必要となりますが、そのレベルまで行けばドクターからも信頼される存在になれるかもしれません。

 

 

心臓の知識必須!ペースメーカー業務

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心臓の筋肉に弱い電流を送り、心筋を収縮させる機械がペースメーカーです。

 

臨床工学技士はペースメーカーが問題なく作動しているかチェックしたり、ドクターの指示通りにペースメーカーの設定を変更したりします。

 

ただドクターの指示通りに変更するだけではなく、心臓の解剖生理や、刺激伝導系(心臓の電気の流れ)についての知識も必須です。

 

ペースメーカー植え込み手術立ち合いや、MRI撮影時の立会いなども行います。

 

また、カテーテルアブレーションという治療にも臨床工学技士が入ります。

 

この業務は簡単に言うと、心臓の筋肉を一部焼き、心臓の電気の流れを正常に戻す治療です。

 

ペースメーカーの知識が応用できるので、ペースメーカー業務を担当している技士がアブレーション業務を担当することもあります。

 

 臨床工学技士業務のまとめ

 

今回紹介した臨床工学技士の業務は 

 

・透析業務

・人工心肺業務

・心臓カテーテル治療業務

内視鏡業務

・手術室業務

・人工呼吸器関連業務

・ペースメーカー業務

 

 この他にもまだまだ、たくさんの業務があります。

 

施設によって業務範囲が違うので何とも言えませんが、大規模な病院ほど行える業務も多くなる傾向があります。

 

ただし、いくら規模が大きい病院でも、臨床工学技士の認知度や立場が低ければ、業務範囲が狭かったり、介入が制限されている場合もあります。

 

臨床工学技士=〇〇といった業務が無いため、施設によって臨床工学技士の扱い方が全然違います。

 

いろんなフィールドで活躍できるのが臨床工学技士の特徴ですね。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

それではまた!